というよりか、やっちまったというべきか。
ミャンマーにはチャットという自国の通貨があるが、外国人はホテルや鉄道、飛行機などの支払いをドルですることもできる。しかしカンボジアのようにドルがどこでも使えるというわけでもなく、商店やレストランでの支払いはチャットしか通用しない。なので微妙にドルとチャットを併用しながらの旅になるのだが、両替は銀行などの公的機関でするのは望ましくない。むしろしちゃダメ。というのは国が設定しているレートは実際の市場でのレートとだいぶかけ離れているため、公用レートだと、たとえばビール一本の値段が1000円以上という、とんでもない話になってしまう。
というわけで、両替は町をうろうろしている闇商人とコッソリ交換するわけだが、結論から言うと、思いっきり90ドルほど騙し取られてしまった。
いったいどうやって、いつのまに抜かれたのかわからないが、宿で確認したら、何度数えても(泣)、90ドル分足らないのだ。
もはや言い訳はすまい。間抜けなのは私だ。彼らは生きるために、いかなる手段も辞さない。私に誰を責める権利もない。しかししかし愚痴だけは言わせてくれ。別れ際の不可解な表情は、そういうことだったか。
念のため、もう一度現場を訪れ、彼らに懇願してみたが、当然、却下された。当たり前だわな。とりあえず一応、「俺はアホだが、他の日本人はクールだぜ」っと、さっぱり意味のわからない捨て台詞を残して、立ち去った。
油断した。それだけだ。
スー・チーさんの具合が良くないらしいね。暑いし、軟禁状態も相当長いし、限界かな。万が一のことがあると、騒ぎになったりするのかしら。現地情報を気にしていかないと。ありそうなら、即脱出しよう。