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サイゴン

ベトナムもついに最後の都市だ。
サイゴンは旧南ベトナムの首都で、34年前、ベトナム戦争終結の際に、首都陥落のニュースが世界に中継され、当時、多くの日本人も目撃した歴史の瞬間が刻まれた町だ。
もちろん私はリアルタイムでみたわけではなく、NHKの特集でみたにすぎない。それでも戦車が門をなぎ倒し、パイロット(たぶん)が屋上に解放戦線の旗を掲げた"あの"首相官邸に自分が今いるのかと思うと、ふるえた。
今日はサイゴンの子供達も課外授業でやってきており、旧首相官邸は大にぎわいであった。ぼんやりしてたら、あっという間に囲まれて、妙に絡まれてしまった。ハロー、ハローって、外人みんながみんな英語を話すと思うなよ。そしてちゃんと誇りある歴史を学ぶのだ。勉強して、はやく日本なんか追い越してくれ。

誰かがハノイの方が今は勢いがあると言っていたが、どうだろう。旅行者にとっては、確かにサイゴンの方が落ち着きがあるように感じる。しかしやっぱり経済の中心都市はサイゴンだろう。物価の上昇はある意味、ベトナムの経済成長を表しているように思える。そうしていつか円との相対価値の差はなくなり、ベトナムの人々がたくさん日本に旅行にくるようになるのだ。今もう中国からはたくさん来てるけど。そしてそのときは是非、田舎を見てほしいな。きっと日本も良い国だと思ってもらえる。

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