11時間の鉄道旅行かと思っていたら、1日+11時間、つまり35時間の間違いでした(笑) いや笑えないって。まぁ時間だけはたっぷりあるので、別に良いっちゃいいけど、バカすぎるよね…。
一応いいわけはある!
時刻表には確かに「1天11時間」とある。
しかしだ。
切符の前売りとかの時の掲示板には、"2天"とか"3天"とあるとすると、それぞれ"あした"とか"あさって"以内の前売りしかしてなかったぢゃないか!!!
当然おいらは1日(24時間)以内に到着すると思ってもしかたないじゃありませんですの!
なにか定刻になってもさっぱり着く気配も、他の乗客がそわそわする気配もなく、「遅れてるのかなぁ〜」なんてのんきに構えていたものの、昼前になるに至って、ひょっとしてっという思いがよぎり、車両ごとにいる車掌さんに確認してみると、案の定、到着は明日の朝とのこと。
そうですよねぇ〜っと、へらへら笑ってみたものの、ゲストハウスの予約を変更せねばならなく、携帯のない私は同じコンパートメントの中国人の兄ちゃんに携帯を借りて、しどろもどろの英語で宿に電話をいれた。
一応、兄ちゃんに10元渡そうとしたが、要らないと言われたよ。ありがとう、兄ちゃん。あんた良い人だ。お礼の仕方を思いつかなかったので、成都について降りるときに、「Good Luck」といってみたが、そりゃ俺の台詞だと思われたに違いない(笑)
予期せぬ長時間の列車紀行で、日本ではなかなか味わえないだけに、大事にしたい思い出の一つであるにも関わらず、そういうわけで終始、落ち着かない感じで過ごしてしまった。写真もあんまし撮ってません。ビデオも(泣)
でも西安以降の風景はすばらしかったよ。荒野を抜けてどこまでも走り続けていくようで、「大陸を横断してるぜ!」って感じでした。やっぱ旅は鉄道だね。
私が買った切符は、3段ベッドが向かい合った6人一区切りの下の段で、硬臥(ハードベッド)とは言ったものの、眠るには十分なスペースとクッションだった。
乗車すると車掌さんが、切符を座席が書いてるチップと交換する。下車する直前にまた切符と交換するので、なくしちゃいけない。
食堂車に夕方頃いってみたが、店員はいるのにやってないと断られた。よくわからん。食事は他に、ワゴンが回ってくるので車内で購入できるし、大きな駅に停車した際には、ホームでも軽食が販売されていた。
まぁそんなこんなで四川省の省都・成都に到着。とりあえず宿に荷物を置き、市内を散策した。
宿のすぐ近くの文殊院という寺院は、ラオスの大乗仏教と直接関係があるらしく、象の石像や仏塔にはその片鱗が見えた。
成都もまだ正月休暇から抜けきってはいないものの、百貨店が集合している商業区は若者でごったがえしていた。ブランド服に身を包んだ若者は日本のそれと見分けがつかない。そういう私ももう何度となく中国語で道を聞かれたり話しかけられる。情けないが「我不会説中文(私は中国語が話せません)」がいまのところ一番伝わる中国語だ。
それはそうと夜に部屋に戻ったら、びっくりしたよ。女の子が二人、荷物の整理をしていた。一人は欧米人で、もう一人は東洋人風だ。おもわず部屋のナンバーを確認したが間違っていない。
コレはありなのか?彼女たちは割に平静だが、おいらはパニックだよ。何故か欧米人の方が、多少日本語が出来るらしいが、こちとら英語とか中国語以前に日本語すら出てこなかったよ。
日本のゲストハウスでは男女同室って、あり得なかったし、今まで中国でもなかったので油断してたよ。この先もあるのか?? 変な下心はないけど(いやホントに)、気を使って、ヤだなぁ。