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ECLIPS in VARANASI

 前日の早朝は雨で、こりゃ当日も厳しいかなぁっと思っていたら、奇跡的に晴れて、みごとな皆既日食を観測することができた。みんなの願いが通じたね。
 実は日食のことなんて、旅の途中でたいして念頭においていなくて、おそらくは混雑するだろうバラナシを避ける日程を考えていたくらいなのだが、来て良かったよ。素晴らしかった。一生のうちでなかなかできない経験をさせていただいた。

 太陽が徐々に「欠けて」いく様子は、光がきつすぎて、特に何の準備もなかったので、よく見れなかったが、太陽と月が完全に重なり、あたりが暗くなったっ瞬間は、多くの人が感嘆の声を上げ、私も息を呑まずに入られなかった。虚空に光輪が不気味に輝き、うっすらと光を帯びた雲が風に流れていく様子を、あくことなく眺めた。日食があけ、暗闇に光が差した時もまた、まさに奇跡を見ているようで、心が震えた。この世に太陽の光が戻り、明るくなるにつれ、その暖かい光が何より有難く感じられた。

 サンヨーの安デジカメでは、きれいに撮影できなかったけど、まぁ見てやってください。肉眼で見た日食の瞬間は、もっと光の輪が小さくみえました。
http://www.youtube.com/watch?v=jTjMrlBQjQI
右のリンクからも視聴できます。

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ふらーっと茶の間へいく

先日は、福島市方木田の「ふらっーっと茶の間」を訪問した。  「ふらーっと茶の間」は、「方木田助けあいの会」が運営する、高齢者や障害者が安心してくつろげる地域の“お茶の間”だ。  “寺子屋”とか“コミュニティ・カフェ”とか、webで検索すると、いろいろな紹介をされているけど、お茶の間と言う言葉が、なによりぴったりのそんな場所だった。  訪問のきっかけとなったのは、先日、「まごころサービス福島センター」で開催された居場所づくりに関するシンポジウムだ。  パネリストとして参加していた方木田助けあいの会の代表・武田美恵子さんと加藤登紀子さんが、居場所づくりとして、自由な雰囲気が利用者の心の負担を軽減し、また来たくなる場所となる、と言うようなことを言われていて、私自身コミュニティ・カフェの運営に携わる者として、非常に興味がわいたからだ。  もちろん、仕事も兼ねて(って逆か・・・)。  ふらーっと茶の間の原点は、武田さんが13年間の民生員としての活動のなかで、高齢者や障害者が、なによりも「話し相手」を必要としていることを感じ、誰もが気兼ねすることなく訪れることができ、日常の延長(これを武田さんは何度もおっしゃいました)のように過ごす事のできる場所を作りたいと思ったことだそうだ。  7年前から活動を続け、2年前には、会員さんから持ち家をお借りすることができ、より広いスペースで約110名の登録会員さんが利用している。  訪問した日も、30名以上の方が思い思いに過ごされていた。  ある人は、お茶とお菓子を囲んで世間話をしていたり、ある人は別のテーブルで、折り紙の工作をしていたり、またある人は、別室でステンレスの板とビー玉で万華鏡を作っていたり・・・。  まさに大所帯のお茶の間そのものの雰囲気で、私も気がつけば玄関先から、皆さんのお声に誘われるように自然に靴を脱いで上がってしまっていた。  もちろん、自由であるがゆえに、大切なルールもそこにはある。  それらの決まり事は、「誰もが気兼ねなく、安心して居られる」場所づくりにとって、とても大切なことだ。明文化はしていないが、「差し入れをした人を尋ねない・言わない」なんてのもある。差し入れできない人が、出来ないことを負担に感じてしまうことを避ける為だ。利用者は単なるお客様としてではなく...

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