スキップしてメイン コンテンツに移動

BUDDHA GAYA

 根がはったかのような重い腰をようやく上げて、プリーを脱出し、鉄道に揺られること18時間、聖地ブッダ・ガヤへ到着したのが13日。私にとって、インド最大のハイライトであったはずだが、ラーギギルへの日帰りを含め、さらっと3日間で移動してしまったのは、日本、中国、ラオス、タイ、ミャンマーと仏教色の強い国を旅し、総仕上げとしてインドに赴いた割には、あっさりしすぎか。
 名前の通りブッダ・ガヤはブッダが長い瞑想の果てに覚りを得、まさに仏教が誕生した地だ。その瞬間を見守っていた菩提樹の末裔とされる木の前には、巨大な寺院がたち、多くの敬虔な信者たちが参拝に訪れている…、と思いきや、知っての通りインド最大の宗教はヒンドゥー教であり、参拝客もほとんどがヒンドゥー教徒のようで、巡礼と言うよりは観光のノリで来ているように思えた。
 もちろん熱心に瞑想をする僧侶や、スリランカやマレー半島からきた巡礼ツアーの一団もいたりと、聖地であることを感じる一面もあるし、ヒンドゥー教徒のインド人にしても、仏教がヒンドゥー教の元であるバラモン教から発生したことや、ブッダがヴィシュヌ神(だっけ?)の化身であるという位置づけから、それなりに真剣に参拝してはいると思うのだが。いやたぶん。
 ところでブッダとは「覚った人」とか「目覚めた人」という意味で、本来、固有名詞ではないらしいが、とりあえず仏教の元祖ゴータマ・シッダールダ個人の名前として使用しています。あしからず(笑)
 さて私としても、久しぶりの観光名所でもあることから、その菩提樹の前にそびえ立つマハーボディ寺院の存在感は圧倒的に感じられた。残念なことに、要所要所で先を急ごうとする、いつもの「勝手についてきたガイド」が、巡礼気分をぶちこわしてくれたため、心行くまで聖地を堪能できなかった訳だが。ま、悪い奴ではなかった。しかし奴らのしつこい勧誘がうざったくって、そそくさと聖地を後にした感も否めないこともない。
 結局、ガイドの誘いにのっておみやげ屋にも行き、ついつい1000ルピーも出して、嘘かホントか菩提樹で作ったという数珠を買ってしまった。まぁ、家には良いおみやげが出来たかな。
 日本寺へも行き、なんちゃって座禅もしてみた。さすが聖地ブッダ・ガヤには各国の寺院があり、日本寺も勿論あるのだ。残念ながら坊さんは不在で、教えを受けることは出来なかったが、そこは三つ子の魂…、ではないが、幼少の頃、地元の禅宗の寺で座禅を学んだ経験を活かし(笑)、テキトウに座って目を閉じた。

このブログの人気の投稿

Insta360 ONE Rが故障しました

 2020年6月に購入したアクションカメラ「Insta360 ONE R」が故障しました。 アウトドア、特に水辺での活動中における動画撮影や、Googleマップのストリートビュー投稿に便利に活用していました。   ところが、今年に入ってスノートレッキング中に撮影をしようとしたところ、急に電源が落ちたと思ったら液晶をタップしてもボタンを押しても反応がありません。   このカメラの特徴は、コアと呼ばれる本体とレンズ・バッテリーを分離することが出来て、レンズは4K撮影ができる物と、360°撮影ができるレンズの2つが付いており、付け替えて撮影することが出来る点にあります。 頻繁に本体とカメラを外したり付けたりするコネクタ部分に若干の不安は感じていたので、接触不良を疑い、清掃してみましたが、改善しませんでした。 メーカーのホームページから修理に関する問い合わせをチャットで送ったところ、大変親切に対応してくださり、色々と試しましたが、結局本体とレンズを送って確認してもらうことになりました。 なお、中国の会社ですが、日本語対応可能な方もおり、応対になんの不安もありませんでした。 メーカーで故障状況を確認してもらったところ、残念ながら修理は不能で、コア(本体)部分のみ交換となりました。 保証期間は過ぎているので料金が発生します。 本体110ドル+輸送料11ドルで、PAYPALでの支払いにより、日本円にすると約19,000円でした。 ちなみにコアはリニューアル後の「ONR RS」というバージョンへの交換です。 レンズはこれまで使っていた旧機種のものを、そのまま使えます。 (レンズはR→RSへのバージョンアップ時に、何も変更がなかったのかしら?) メーカー公式ホームページで販売されているコアのみの価格が約30,000円なので良心的だと思いました。 無事に交換後の商品も届いて、早速試しましたが、問題なく使用できました。 最初に問い合わせをしてから、交換部品の到着まで約15日間。 私自身がのんびり対応していた事もあるので、日数はかかりましたが、非常にスムースに事が運んだように思います。 とても良いメーカーだと思いました。

旅の道具2

 旅の記録をつけたり、ブログを更新したり、暇をつぶしたり(笑)といろいろな用途で活躍するデジタルグッズ。 デジカメは他に防水の OPTIO WP をもっている。OPTIO WPは結構他の野宿旅の方やバックパッカーも使っている。当時このサイズで水中撮影すら可能な防水機能を持ったデジカメは他になかったので、発売後にすぐ定価で買った。今は動画をきれいに撮りたいと思い、サンヨーのザクティを購入した。旧型だが自分のパソコンも型が古い為、それほど高画質のムービーは扱えないだろうし、必要充分だと思う。ちなみにザクティは防水ではない。  出かけるたびに、どちらをもっていくか、はたまたどちらも持っていくか悩むが、長期の場合、やっぱり防水の安心感がまさって、OPTIOを持っていってしまう。結局、防水でよかったと思うシーンはそうはないのだが、雨が降った時に、慌ててカメラを処置しなくても良いというのは、なかなか心強い。  携帯は最近、ウィルコムのスマートフォン「Advanced W-zero3【es】(略してアドエス)」に機種変更した。 かれこれウィルコムの前身であるDDIポケット時代から10年以上契約しているが、スマートフォンは初めて使うこととなった。  旅先でもネットを利用した情報収集や、ブログの更新、メモなどの作業を手軽にできる機器が欲しかったのだが、なかなか決め手を欠いており、また特に必要には差し迫っていなかったので、実際に旅をしながら自分のスタイルにあった機材を導入しようと考えていたのだ。  候補はアドエス以外に、7月に発売を開始したiPhone、同じくアップル社のiPod touch、アドエスの後継機であるWILLCOM 3やEeePcなどのUMPC等もあげていた。  iPhoneやiPod touchは、わかりやすいインターフェイスや自宅のMacとの同期がしやすいなどの利点があったが、いかんせんiPhoneもiPod touchもデータを出力するだけの機材なのだ。基本的には入力はあくまでパソコンですることを前程に作られているように思える。その点、UMPCを利用すれば、当然キーボードを使った入力や、デジカメからデータを吸い上げてブログにのせる等、普通のパソコンと同様のことができる。  アドエスにも小さなキーボードは付いているが、一番のポイントはUMPCのようにデジカメ等、他の機...

松山YH

土砂降りだ。 久しぶりに雨に降られたかと思ったら、いきなりここまで降ることもないだろうに・・・。 せめて午前中でも、いける限り納経しようと走り出し、46→47→48番目ぐらいから、降りだし、52番に着く直前には土砂降りに見舞われた。たまに止んでみたりもするのだが、いったん道後温泉まで引き返したときには、また雨脚は強まる一方だった。合羽も大して役に立たず、ずぶぬれで道後温泉へ突撃し、温まった後、今は松山YHでくつろいでいる。 ほっ 食事は外に出よう。お金、あんまり使いたくないのだが、わかっちゃいるけどやめられない(笑)