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AGRA

 多くの別れ難い友人たちに見送られてバラナシを後にし、アーグラーヘと向かった。インドくんだりまで来て、毎日毎日ぐぅたら三昧だけで終わってしまっては何なので、せめてタージマハルぐらいは見ておこうじゃないか。
 そしてココからは、ちょっとリッチな旅をしよう!と決めていたので、バラナシ→アーグラーの列車も、エアコン付きの二等寝台だ。ホントは個室の一等寝台に乗りたかったのだが、ちょっとした行き違いで、残念ながら映画「ダージリン急行」のような旅は出来なかった。
 ちなみに今まではエアコン無しの三等寝台を利用しており、初めて二等寝台に乗ったのだが、結構、外国人ツーリストの利用も多く、関西系日本人の女子三人組がいた。彼女達は短期のツアー(ガイド付!)だそうで、今となっては立場が逆転して一般化したかと思うほど多い貧乏旅人とは接点がなかったため、話を聞くと妙に新鮮な気がした。
 約一時間遅れでアーグラーに到着し、とりあえずどうしようか迷っていると、例によってオートリキシャのドライバーが寄ってくるので、蹴散らしつつ荷物を駅に預け、外へでた。時間は7時。できればデリー行きの列車のチケットを購入してから、ゆっくりと観光したいところだが、チケット・カウンターが開くのは8時からだ。その間、ボーっとしてても仕方がないので、先にタージマハルへ行き、駅に戻ってチケットを買って、それからアーグラー城へ行くことにした。適当なドライバーに事情を説明し、300ルピーで手を打って、オートリキシャに乗り込んだ。
 まぁ、タージマハルは説明しません。あっ、そう。って感じ。入場料高すぎ。どっちかというと、アーグラー城の方が見応えあったなぁ。やっぱ、もぅ観光に金使うのやめよう。私がケチだから、つまんなく思っちゃうのかな。でもあんだけのモンを作ったインド人のパワーはすごいよ。それだけは感じた。
 というわけで午前中で観光を終え、列車のチケットは都合のいい時間帯のものが手に入らないようなので、バスでデリーに向かうことにして、近くのバス・ステーションへ行った。
 アーグラー→デリーのバスは頻繁にあるので、難なく乗り込み、約5時間半でデリー市外のバス・ステーションに到着。さらにそこからは、何言ってんだかわからないおっちゃんのオートリキシャでニュー・デリー駅へ。案の定、勝手に知らないホテルに連行されたので、金を渡してとっとと逃げ、目星のつけたホテルへ歩いていくと満室だという。
 しかたがないので、他のホテルを探してウロウロしてると、ちっちゃいおっさんが私の希望の条件に見合うホテルを知っているというのでノコノコついていったものの、希望にそぐわないホテルにばかり連れて行くので、途中で捲いて、ようやく今日の宿を得た。
 ところでドライバーもこのちっちゃいおっさんも、ホテルや土産物屋に客を連れ込み、部屋なり土産物屋を「見るだけ」で紹介料を貰えると言うけど、ホントに貰ってんのかな?タイでもインドでもよく聞くのだが、私が要りもしないモノを買うはずもなく、手ぶらで出てきてもニコニコ待っていて、後で店から「あのケチな日本人は何も買わなかったぞ!」とか怒られやしないかと、要らん心配をしてしまうのだが。

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